脱毛時気になる「ムダ毛は、本当に必要ないの?」
ムダ毛を処理されている方は、たくさんいると思います。「なんで、こんな所に毛が生えるんだろ?」「なんで、抜いても生えて来るんだろう?」と思ったことのある方も多いと思います。しかし、ムダ毛と呼ばれている毛は、本当に人にとって必要ないものなのでしょうか?詳しく説明させて頂きます。
体毛の役割と構造
身体には、ほぼ全身に毛が生えています。全身に生えている体毛の数は、約150万~200万本と言われています。その中でムダ毛と言われているのが、脇や背中、腕や足などに生えてくる毛です。
この部位に生える毛は、見た目を悪くするとしてムダ毛と言われていますが、実は重要な役割があります。
体毛の役割
・体内の毒素を、毛を伝わらせて排出する役割
・外部から与えられる肌への刺激を和らげる。
・外部のゴミやチリなどを体内に入れない為のフィルターの機能
・直接肌に触れる前に毛に触れさす事で刺激を察知する感覚機能
・体温を一定に保つ、保温断熱機能
・外からの紫外線をカット
見た目が良くない事で必要ないとされるムダ毛ですが、全て処理してしまうと上記の役割が果たせなくなります。身体が冷えやすくなったり、感覚機能が鈍くなったりする可能性があります。
体毛の構造
実は、体毛とは皮膚が変化したもので体毛の3分の2は皮膚の中にあると言われています。皮膚の外に出ている部分を毛幹、皮膚の中に埋まっている部分を毛根と言います。
毛根部の膨らんだ下の部分は「毛球」と呼ばれ、毛球の先端にある毛乳頭が毛細血管から栄養をもらって、毛を成長させています。たとえ毛乳頭が抜かれても、皮膚の中に毛母細胞がある限り、次々と毛は生えてきます。
体毛とホルモンの関係
体毛の濃さは、ホルモンバランスによって個人差があると言われています。
人間の身体は男性ホルモンと女性ホルモンの両方を持ち合わせています。
男性ホルモンは、眉毛から下の体毛を作り女性ホルモンは、頭髪の成長を促しています。
また、男性ホルモンが過剰に作られると、多毛症になる事があります。特に女性や子供に見られる症状で腕や足、胸や下腹部、口の周りの毛が濃くなります。
多毛症は男性ホルモンが作られる卵巣や副腎に起こった疾患が原因になるケースが多く、自分ではわからないため、医師の検査が必要です。
ムダ毛と言って処理しすぎると、身体に対しての害を受けやすくなります。過度な脱毛は、控えるようにして下さい。