抜毛症とは?
抜毛症は、体毛自体の病気ではなく、自分で自分の髪の毛、眉毛、まつ毛など繰り返し抜いてしまい、頭皮などの皮膚が脱毛状態になってしまう病気です。皮膚には異常はありません。毛を抜くことをやめれば、毛は再生してきます。
全ての部位の体毛が抜毛の対象となりますが、最も多いのは頭皮です。その他の部位では眉毛、まつ毛、あごひげなどが多いといわれています。
大抵は、利き手側の髪の毛を抜くことが多く健康的な毛を無理やり抜くことで、毛が抜けた部分に切られた毛が不規則に残り、所々皮膚が傷つき赤くなることもあります。
抜いてしまう原因
抜毛症を発生するきっかけは、人それぞれといわれていますが、多くの場合は、その日常生活に何らかのストレスがある事が原因だと言われています。また退屈や不安を紛らわすためだったり、特にきっかけもなく毛を抜くことが習慣となってしまったりすることもあります。
どの毛をどのように抜くかは、人によって異なりますが、抜毛には2つのやり方があります。1つは、毛を抜く直前に緊張感を感じたり、毛を抜いた時に開放感や快感覚えることで、抜毛への欲求を持つようになり、その欲求を自覚して行うものです。もう1つは、座って過ごしてる時など無意識に脱毛するものです。大抵の抜毛症では、この2つの抜毛のやり方のどちらもあります。
抜毛症の特徴
抜毛症の特徴は、自分自身が抜毛はダメな行動と自覚しているもかかわらず、やめようと思ってもなかなかやめられずに繰り返してしまうことです。
自分自身は、抜毛を恥ずかしいと感じている場合が大半です。なので、他の人に隠れるように毛を抜いていることが多いです。同居する家族が行為に気づきにくいことがあります。毛を抜くことを注意され、隠れて行うようになることもあります。
繰り返しの抜毛によって脱毛部位が広がり、それが目立つようになることに苦痛を伴います。症状がひどくなると日常生活に影響することがあります。抜毛部位を気にして、人前に出ることが困難になる場合もあります。
対処法は
確かな治療方法はまだ確立されていません。抜毛症発生するきっかけとして環境的、心理的要因が考えられます。自分自身の置かれている状況や抜毛に至る心理状況をよく理解することが、症状の改善には重要です。